超小型衛星搭載用テラヘルツ帯センササブシステムとテラヘルツ帯光学コンポーネントの提供
超小型衛星用テラヘルツ帯センササブシステムを大学・企業等、超小型衛星ミッションのインテグレータ向けに提供します。テラヘルツ帯の光学系に必要な低熱歪で高精度かつ軽量なアンテナ光学系とサブシステム構造を宇宙用軽量複合材で実現します。複合材の成型技術を使っているので量産にも対応可能です。

テラヘルツ帯周波数選択膜など宇宙機用テラヘルツ光学系コンポーネントの特注販売
テラヘルツ帯のアンテナ光学系設計に関する高度な知識と経験をベースにした企業大学向けの実験用各種光学系コンポーネント(アンテナ、収束鏡、輝度温度校正源等)を提供します。 テラヘルツ光学系コンポーネントの製作例を以下に示します。
■宇宙用コルゲートホーン(テラヘルツ帯)
内面に波形の溝(コルゲーション)を持つホーンを設計開発します。偏波特性が良く、軸対称のビームを持ち、広い帯域特性を持つ特徴があります。アルミ材への直接加工で製作可能です。

■宇宙用セプタム型円偏波分離器(テラヘルツ帯)
送受信を異なる円偏波で分離する低損失かつ広帯域なセプタム型の円偏波分離器を設計開発します。互いの偏波間で高いアイソレーションを確保でき、挿入も広帯域で低損失を実現します。

■宇宙用常温校正源(テラヘルツ帯)
テラヘルツ帯のラジオメータを高精度に輝度温度校正する際に使用する広帯域輝度温度校正源を設計開発します。反射損失 50dB 以下を広帯域で実現します。

■宇宙用広帯域ヴィバルディタイプアンテナ
広帯域 UHF 帯アンテナを設計製作します。地下探査レーダの FM-CW レーダなど、広帯域で低反射損失を実現します。不平衡給電線とのインピーダンス整合をとるためのバランの構造をマイクロストリップ線路からツインライン線路への変換部としてアンテナの構造に組み込んでいるため(Antipodal 構造)、50Ωの同軸ラインに接続可能です。

Beyond 5G/6G 向け HAPS 搭載W帯アンテナ及び高精度アンテナ追尾制御システムの研究開発
HAPS による通信基地局サービスは離島や山岳部への通信カバレッジの提供を容易に実現できます。研究開発中の 100GHz 帯フィーダリンク用複合材製アンテナサブシステムは、軽量化が実現できており、HAPS のペイロードに搭載可能です。移動体通信キャリアに向けに 100GHz 帯のフィーダリンク用のアンテナサブシステムを提供を目指します。


テラヘルツ波帯チャンネルを含む水蒸気ラジオメータの研究開発
地上設置型のマイクロ波放射計は大気からのマイクロ波の輝度温度を測定して気温や水蒸気の鉛直プロファイルを得るための観測機器です。観測した輝度温度から、気温、水蒸気の鉛直プロファイル、可降水量などの物理量を推定値することができます。市販品はマイクロ波帯ですが、弊社の研究開発ではテラヘルツ帯の観測チャネルを追加する研究開発を行っています。放射計による水蒸気量の観測網を広範囲に広げることで、線状降水帯の気象予報の精度を向上に寄与することができます。

宇宙用周波数選択膜(テラヘルツ帯)の研究開発
周波数選択膜(Frequency Selective Surface: FSS)は、特定の周波数帯の電磁波を選択的に透過または反射する機能を持つ表面構造のことです。FSSは無線通信やリモートセンシングなどで利用が見込まれ、多周波の送受信機に対する低損失な信号分配を実現できます。研究開発ではロケットの打上げ環境条件に耐える FSS の開発を目指しています。
